現場において災害救助犬はどんな活動をしているのでしょうか。
テレビのニュースで災害救助犬が出ているのを見たことある人も多いかと思います。しかし、実際にどういうプロセスで行方不明者などを捜索しているのか知らない人がほとんどですよね。
災害救助犬は、闇雲に行方不明者を見つけようとしているのではありません。どういったプロセスで発見まで至るのか見ていきましょう。

災害現場での活躍

3頭選ばれた災害救助犬にはそれぞれハンドラーがつきます。その上に指示を与える隊長がおり、1チーム4名で災害救助犬は3頭です。
3頭全てが捜索に当たるわけではありません。1、2頭は待機して報告を待ちます。1頭が行方不明者発見の反応を見せたら、もう1頭を向かわせて確認させます。このとき2頭目の反応がよくわからなかった場合、残る3頭目が確認します。3頭中2頭が発見の反応を見せたら、行方不明者がその場にいる可能性は高いです。警察、消防、自衛隊などに位置を知らせ、救助してもらえるよう頼みます。

山の行方不明者の搜索

山で行方不明者が出た場合、捜索にはひとつの登山道を災害救助犬が担当します。もし災害救助犬が数頭いるのであれば、確認班と偵察班に分けて捜索を行います。
ほとんどの行方不明者は、迷子になってしまったか、滑落したのかどちらかです。捜索範囲の見当をつけるのが難しい広範囲の捜索になります。
そのため偵察班は先に進み、人間の臭いがあるか軽く探索します。何らかの反応があれば、わかりやすい目印をつけて先に進みます。後から来る確認班は、目印の付いている場所だけを詳しく深く捜索します。
災害救助犬がたくさんいればいいのですが、少ない場合は犬のスタミナの消耗を考えながら捜索をしなくてはいけません。

災害救助犬の訓練

災害救助犬は、倒壊した家屋や積もった瓦礫の中から不特定の人の匂いを探索する能力が求められます。そのため、普段から、災害現場をイメージしたフィールドで隠れた人を発見する実践捜索を行っています。
災害救助犬として一人前になるには約3年かかると言われています。いくら訓練を積んだところで、実際の現場はかなり違います。危険な現場において自分の力を発揮するには心身のタフさはもちろんのこと、人との連携、経験の蓄積が必要です。自治体や救助機関との連携をより強くすることで、災害救助犬の活躍のフィールドはさらに広がることでしょう。