地震、土砂崩れ、雪崩など、災害は様々です。もし、土砂崩れによって家の中に閉じ込められてしまったら救助されるのを待つしかありません。しかし、積もった土砂の中から人を見つけ出すは至難の業です。そこで登場するのが災害救助犬です。皮膚から剥がれたタンパク質や呼気など、人間が発するストレス臭を感知することができます。

日本国内に災害救助犬はほとんどいない?

日本に災害救助犬はほとんどいない、という風に書くと「え、それだったら災害のときどうしたらいいの?」と不安に思う人もいるかもしれません。
これは半分正しく、半分間違っています。
災害救助犬がほとんどいないのは、あくまで公的機関においてです。警察犬とは違って、災害救助犬は民間の団体によって運営されていることがほとんどです。
災害時には警備犬が災害救助犬として投入され、さらに民間の災害救助犬団体と連携を取って、現場で人命救助に当たっているのです。

熊本地震での活動

平成28年で発生した熊本地震は、まだ記憶に新しいと思います。4月16日の未明に起こった本震により、南阿蘇村高野台地区は人家ごと土砂に飲み込まれました。助けを求める人々を救助するため、災害救助犬が集結。
災害救助犬本部を南阿蘇村長陽庁舎内グラウンドに設置しました。全部で47頭も駆けつけ、7名の行方不明者がいる高野台地区を中心に捜索がスタートしました。警察や自衛隊が土砂を排除し、災害救助犬が確認を行う。この繰り返しにより、すでに息を引き取っていたものの行方不明者4名が発見されたのです。

犬の適性と訓練

災害救助犬はどんな犬種でもなることができます。とはいえ、一般的には狩猟本能がある犬の方が適正があると言われています。日本では、ゴールデン、ラブラドール、シェバードなどが多いようです。甲斐犬や柴犬といった日本犬も活躍しています。
災害救助犬を育成するには、幼いときから訓練をする必要があります。まず、ボールを使用して、ボールが好きな犬に育っています。次にボールを使った服従訓練を行い、ある程度できるようになったら捜索訓練も一緒に行います。
訓練を始めてから認定審査に合格するまでは早くても1年以上かかります。審査にパスしたから終わりではなく、合格してからも訓練は毎日継続されるのです。

日本に公的な災害救助犬がほとんどいないことや、どんな犬種でも災害救助犬になれることなど、意外と知られていない事実が多くあったのではないでしょうか?
災害救助犬について知っておくことはマイナスではありません。もし、あなたが災害に巻き込まれたとき災害救助犬がいるという知識は希望に変わるでしょう。